1: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:12:46 ID:aJ5
ワイ「あ、あぁ~ッ!」 オロオロオロオロ

看護師「はい、今日の面会時間は終わり。お疲れ様でした」

ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

数週間前、念願のラビットハウスに就職したのだが、『女性ばかりの街で若い男を野放しにすると皆レ○プされそうで怖い』という非難の声があがり、結果、気を遣ったチノちゃんがワイの分のシフトまで働いてくれるようになった。

しかしチノちゃんはなんだか元々身体が弱かったようで、不整脈でシンゾウバクンバクンして病院に送られ意識不明。沢山のチューブに繋がれて栄養供給される姿は見るのもツライツライなのだった。

ワイ「トホホ……チノちゃん病弱なのにカロウシカロウシなんだから……あーあ、やっぱりワイのせいで負担ばっかりかけて倒れちゃって、嫌われたやろなぁ…… ん?」

居ないはずの、チノちゃんの手帳が机に置いてある。

2: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:13:21 ID:aJ5
「ワイさん指導用の手帳」

○月×日
ワイさんがラビットハウスに来てくれた。ちょっとエ○チだけど優しい人です。
先輩として、色んなことを教えてあげなくては。

ワイ(ち、チノちゃんが、ワイに仕事を教える為にメモ書きを!?)

○月★日
ワイさん、まだまだ慣れない仕事に戸惑っているみたいです。しょうがない人です。
でも私が無愛想で教え方が下手なせいです。何とかしないと。

○月◇日
和服の女のクレーマーからワイさんの事で警察に通報されてしまいました。
ワイさんはとっても優しくて良い人なのに、酷い噂を立てるなんて許せないです。

○月◎日
ワイさんの分のシフトに私が入ることにしました。
時間が増えてちょっと疲れるけど今一番大変なのはワイさんです。
このくらいは何でもないです。


そこには、ワイに仕事を分かりやすく教える為の毎日メモが箇条書きでびっしり書かれていた。




○月△日
ふぅ……こんなものですかね……。もっと気持ち良くお仕事してもらえるように頑張らないと……。


メモはここで終わっていた。日付はチノちゃんが倒れた日の前日だった。

ワイ「……っ、チノちゃーん!」 バターンッ!

ワイは日記を握りしめてを飛び出した。
一刻も早くチノちゃんの姿を見たかった。お礼を言わせて欲しかった。
パッパが他界他界してから10年も溜まっていた涙がポロポロと落ちた。
はるか遠くの一点から、静かに届いてくる涙だった。

4: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:14:07 ID:aJ5
閉まった病院の塀を飛び越えて忍び入り、暗い廊下を走る

[072号室 香風智乃]

ワイ「チノちゃーん!」 バターンッ!

華奢な体に思いっきり抱きつく

ワイ「チノちゃーん! ごめんよーッ! チノちゃんは毎日ワイのためにメモメモしてお仕事教える練習してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ! グスッ!ウウッ! チノちゃんの湯上りふとももいい匂い!」

ワイ「ごめんねチノちゃん……!」

《私が無愛想で教え方が下手なせいです。》

ワイ「そんなことない! チノちゃんのその気持ちだけでワイは十分ラビットハウスが心地いいんだよ!チノちゃんッッッ!!」

ワイ「くっ、ふぅ……!」

普段のガチ陰キャ引きこもりキモデブニート生活が響いて、足が痙攣していた

ワイ「ごめんね、本当にごめんね、チノちゃん……」

5: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:15:23 ID:aJ5
そのまま抱きしめながら鼻水グジュグジュにして大声で泣くワイ、その時だった。

「う………」

ワイ「!? チノちゃん!!」

チノちゃんが何か言った。小さなおくちで囁いた。

ワイ「チノちゃん!!チノちゃん!!もう一回言って!!」

「本当に……しょうがないワイさん…で…」

チノちゃんは額に玉のような汗をかいていた。苦しそうだ。それでも口を動かしている。
ワイは聞き取ろうと、必死に耳を近づける。

ワイ「チノちゃん……ッッ!!」

そしてワイの目を見て、チノちゃんが苦笑する。
そして小さくもう一回言った。

「 ̄ ̄ ̄」

6: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:15:46 ID:Cep
悲しいナァ

7: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:16:08 ID:XmG
チノちゃんの名前初めて知ったわ

11: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:18:45 ID:4OE
太もものにおいはちゃんと嗅いでるの草

9: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:16:48 ID:aJ5
……あれから20年後

ココア「ワイさーん!もう行きますよー!」

ちっちゃくてかわいい後輩が手を振っている

チノちゃんが居た病院はもうここにはない。
ただ一輪の向日葵が咲いているだけ。

ワイ「うるさいですね…」

さぁ行こう。
今日も、ラビットハウスでお仕事だ。



おち○ぽ

10: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:17:06 ID:M12
乙やで

12: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:18:50 ID:FfH
元日から読むにはいい感じの長さだと思った

評価は星4.5個やで

13: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:19:12 ID:NvI
チノちゃんにちゃんと名前があったことが今年の初驚きだわ

14: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:20:04 ID:SOl
072号室とかいう大病院

15: 名無しさん@おーぷん 2019/01/01(火)22:22:07 ID:PbB
ココアちゃん何歳やねん

引用元
ワイ「ち、チノちゃん! 死なないで!」 チノ「」ピッ…ピッ…ピッ…