1: 名無しさん@おーぷん 2018/10/25(木)19:56:36 ID:vj7
本拠地、グランドプリンスホテルで迎えたドラフト
先発支配下指名が大量失点、育成指名も勢いを見せず惨敗だった
会場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「もう引退しろ」の声
無言で帰り始める選手達の中、高橋由伸二世の谷田は独りベンチで泣いていた
大学時代で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のドラフトで得ることは殆ど不可能と言ってよかった

「どうすりゃいいんだ・・・」谷田は悔し涙を流し続けた

どれくらい経ったろうか、谷田ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って会見の準備をしなくちゃな」谷田は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、谷田はふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」

会場から飛び出した谷田が目にしたのは、高輪駅まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように慶応大の校歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする谷田の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた

「セイゴ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った内川は目を疑った
「よ・・・横尾?」  「なんだ谷田、居眠りでもしてたのか?」
「た・・・高橋監督?」  「なんだ谷田、かってに高橋さんを引退させやがって」
「山本・・・」  谷田は半分パニックになりながらボードを見上げた

ドラフト1位
広島:谷田 東京:谷田 巨人:谷田 横浜:内川 中日:谷田 阪神:谷田
西武:谷田 福岡:谷田 札幌:谷田 大阪:谷田 千葉:谷田 楽天:谷田

暫時、唖然としていた谷田だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「入れる・・・入れるんだ!」
伊藤隼太からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する谷田、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、家で冷たくなっている谷田が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

3: 名無しさん@おーぷん 2018/10/25(木)20:01:15 ID:Dbn

2: 名無しさん@おーぷん 2018/10/25(木)20:00:34 ID:r6n
舞台がドラフトなのが評価高い

4: 名無しさん@おーぷん 2018/10/25(木)20:01:33 ID:dBO
よくできてる

6: 名無しさん@おーぷん 2018/10/25(木)20:02:33 ID:eH4
横浜が内川を指名する正統派「どうすりゃいいんだ…」スレ

7: 名無しさん@おーぷん 2018/10/25(木)20:04:22 ID:GIb
谷田ももう引退かぁ

8: 名無しさん@おーぷん 2018/10/26(金)09:35:33 ID:iYi
なんか悲しい

引用元
谷田成吾「どうすりゃいいんだ・・・」